リンデマンス

ランビックは世界で製造されている数少ない自然発酵ビールの1つで、現在も製造されている中では間違いなく最も古いビールです。

初めて書面に記録されたのは13世紀にまでさかのぼるこの「マザービール」の醸造方法は、1559年の規制導入以降変わっていません。

ランビックは最も複雑かつ魅惑的な、野性味あるビールです。

この地域の空気中には糖分をアルコールと芳香族成分に変える酵母がふんだんに含まれており、ランビックの醸造過程で重要な役割を果たしています。一般的なビールの場合は、少数の酵母（1種類か2種類だけのこともあり、対してランビックでは少なくとも80種の野生酵母を利用）が閉鎖された環境で添加されます。味には雲泥の差が生まれます。

20世紀の偉大なビール専門家であるマイケル・ジャクソン氏は次のように述べています。「ランビックの醸造にはライオン調教師のような度胸、判断力、能力が必要である。」また長い時間が必要であることにも言及しました。ランビックの熟成には最低でも1年を要します。ピルスナーを作るには数日、特別なビールを作るには数週間くらいの時間がかかるものですが、ランビックの醸造には数年の忍耐が必要なのです！

ランビックは冬季にのみ醸造されます。夏の間は感染のリスクが高まる気温に達するため、ランビックの醸造過程で問題が生じるのです。醸造期間は、聖ミハエル祭（9月29日）から聖ジョージの祭日（4月23日）までです。

リンデマンス醸造所の古くからの製法に基づいて醸造された高品質のランビックは、わずかなシードルとシェリーの風味が特徴です。ランビックの複雑な味わいはビール通向きであるため、最高級のワインと同じように、だんだん好きになっていただきたいと思います。ランビックは樽から注いでそのまま飲むこともできますが、そのほとんどは当社の代表ビールであるグーズ、クリーク、ファロ、フランボワーズ、ペシェリーゼ、カシス、アップルのベースとして使用されています。